今日畑に連れて行ってもらった。
ご主人、長芋掘るのに熱心で全然ブッチョ君構ってくれない。
それでブッチョ君、畑の畝 気をつけながらあちこち見ていたら,最近タマネギ植えたところを何か長いものが動いて居るんだ。
何かこげ茶色の変な紐のようなものがゆっくり動いている。
物音一つ立てずに動くんだから、誰だってびっくりすると思うよ。

それでウーッて唸ってやると、そいつ一端止まってこちらを見てるんだ。
細長いからだの癖にやけに顔小さくて小さな目が可愛らしいが、全体見ると何と無しに気味悪いやつなんだ。
それに胴体の半分より後ろに何箇所か膨らみあって、ひょっとしたらカエルでも丸呑みしたかもしれないって思うよ。
それで生意気にこちら睨むので、ワンワン吠え立ててやったのさ。
そしたら、今度はそいつミニトマトの畝の方に向けて動き出していくんだ。
ブッチョ君としては吠え立てて逃げ出したんだから、ここで噛み付いて徹底的に脅してやっても良いんだが、何と無しに気味悪くって噛み付きたくない気がしたのさ。
変に尻尾の先かみついたら、逆に鼻かじられそうな気がしたんだ。
それでそいつニョロニョロしながらトマトの畝越えてもう一つのほうに行って、気が付いたらそいつの頭消えてる、それどころか胴体まで段々短くなって最期に尻尾しか見えなくなったと思うまもなく居なくなってしまった。
マァ ブッチョ様にかなわないと思って逃げ出した訳だから、良しとしよう、今日のところはこれくらいにしておいてやろう。
デモどこに行ったかと思ったら、ミニトマトの畝の横の雑草の下に穴が開いているんだ。
ご主人そいつのことシマヘビと言うんだって、最近の温暖化で冬眠しそこなって穴から出てきて日向ぼっこしていたらしい、それで動きもゆっくりしてるんだって。
この畑に居つきの蛇で何も悪さしない、只カエルやカニ食べたり、ネズミやモグラ食べてるんじゃ無いかって。
デモもうじきミニトマトの畝だって掘り返すことになるから、そんな下で冬眠しているんじゃ、鋤や鍬で可哀想で掘り返せないって、ご主人変にそいつに同情的なんだ。
ブッチョ君、そいつに脅かされたからちょっとはお灸すえてやりたいけど、自分で穴掘ってそいつに出会うのなんてやっぱり真っ平さ。